●12月14日(日)晴れ/藤咲あかね

今日は農大の山中湖合宿初日。

午後2時の気温が5度という寒さの中、マイクロバスに乗った監督、選手、マネージャーなど  約20人が元は雪印の寮だったという圓遊庵に到着。
寒い、寒いと言いながらも、今日の全日本事業団女子駅伝が気になる様子で、
前田監督は携帯とにらめっこ。
選手もその結果に声をあげるなど、とても和んだ様子の合宿のスタートを感じました。

車から運ばれる荷物の中には、たくさんのスポーツ系飲料等もあって、
アスリートの集団であることを改めて実感。

予選会を5位で通過し、7年ぶり62回目の出場となる農大陸上部。
松葉緑色のユニフォームを着た選手達はこれから一週間、お正月の箱根に向けてこの山中湖で  調整に入ります。
今日のメニューは自主練ということで、
休む間もなく選手たちは次々と湖畔へ走り出して行きました。

「こんな遅い時期に合宿をするなんてウチくらいだよ」と笑う前田監督。
どんな戦略があるのでしょう。気になります。
そして農大名物と言えば応援団の大根踊り。
もちろんスタートとゴールで踊ってくれるそうです。
「今回の駅伝、みんな陸上部より大根踊りに興味があるんだよな。」と
つぶやいた前田監督の一言が印象的でした。

●1215日(月)晴れ/藤咲あかね

駒沢大学の初取材。

   大八木助監督 佐藤 楽マネージャー 佐藤 慎悟(2年生) 内田 直将 主将(4年生)


多摩川沿いにある玉川キャンパスは、駒大の各運動部の生徒たちが集まっているところです。  グランドでは今日は高校のサッカー部が練習していました。

白い壁にオレンジのドアがとても清潔そうな校舎の中で、ジャージ姿にもかかわらずオシャレな 雰囲気の漂う大八木助監督にインタビュー。
2連覇は出来ても3連覇は本当に難しい」という言葉に重みを感じました。
グランド裏にあるロッジの様な寮に移動。
マイちゃんという大八木助監督のお嬢さんがかわいらしく出迎えてくれました。
内田キャプテン他選手達も、本番に向けて調子は上々ということで3連覇に向けて
期待が高まります。

寮の入り口には「箱根駅伝まであと18日」の文字。
毎日みんなこれを見て、気を引き締めているのでしょうか?!

                             

●12月17日(水)晴れ/武藤麻里

日本体育大学初取材。

東急田園都市線青葉台駅よりバスで横浜・健志台キャンパスへ。
広い敷地に陸上競技場をはじめサッカー場、野球場などの施設の他、
古代ローマ風の『百年記念館』もあります。
研究室の建物入口には歴代の選手の記録が掲示されており、
さすが日体大といった感じ。
お話を伺った別府監督は、わざわざ玄関の外まで出てきてくださいました。
監督としては若手の37歳。
レースに関しては多くを望まず、なるようになるという考え方が若さを感じさせます。
またインタビューがやりにくいだろうと生徒達には別の部屋を用意する気の使い方。
生徒にとっては兄貴的存在でもあるのでしょう。
日体大独特の応援スタイル「エッサッサ」は優勝しない限り、お披露目がないとのこと。
久しぶりにこの「エッサッサ躍り」を待ち望んでいるファンも多いはず。
私は白地に青文字の刺繍のたすきを運良く目にすることができて、
ますます当日が待ち遠しくなりました。
更にお話を聞いた青野主将、後藤主務は4年生の貫禄なのか、
しっかりとした考えを持っていました。
彼らがきっと下級生の若手パワーをうまくリードしてくれることでしょう!


●12月21日(日)快晴 藤咲あかね            経堂農大通り商店街も応援してま〜す    

今日は農大陸上部が山中湖合宿から帰って来ました。
グランド横の「青雲寮」。
「合宿どうでした?」と聞くと口を揃えて「寒かった〜!」という答え。
−5、6度の中、毎朝6時半に起床して湖畔や御殿場のトラックを走り込んだんだそうです。
そして少し風邪を引いた選手がいたものの、全体的にはみんな調子がグンと上がってきた!!
という、山内キャプテンの力強い言葉を聞くことができました。

その足で経堂農大通り商店会のみなさんの応援メッセージを収録しに経堂駅へ。
期待の大きさを表すかのような大きな横断幕のかかった商店会の入り口。
7年ぶりの出場を本当に喜んで期待しているようでした。
一度局へ戻って、今度は日体大の応援メッセージを収録しに深沢中央商店会へ。
学生がよく食べに来るという食堂や、八百屋さんなどで暖かいメッセージを頂きました。
そして、駒沢新栄会と、駒沢商店会の皆さんには駒大への応援メッセージ。

さすが3連覇を狙う駒大。
お店の入り口に「コマスポ」という新聞を置いて、地域ぐるみでの応援ムードがいっぱいです。 朝は暖かかったのに、帰る頃には寒くて震えるほどになった今日、足が棒になるほど歩いて   みなさんの声を頂いて、改めて箱根駅伝の熱さ、期待が胸にしみた一日でした。
快く取材に応じて下さった皆さん、本当にありがとうございました!



●12月22日(月) 快晴 

午後12時30分から東京農大キャンパス内レストラン「すずしろ」前広場で選手たちの
壮行会が行われました。

もちろん応援団による熱いエールとあの「だいこん踊り」が

●12月23日(火)快晴/武藤麻里

     首藤君(2年生)  陸上部短距離チームも応援してま〜す!  エース坂齋君(4年生)  

国士舘大学多摩キャンパスへ。

12月とは思えないぽかぽか陽気のこの日、
グランドへ行くと練習時間前からシップの匂いと学生たちのウオーミングアップの姿。
今回は10年ぶりの出場とあってかなり盛り上がっています。
校門を入ると予想タイムや学内のスポーツ紙の掲示があり、
応援用の“のぼり”の貸し出しも行なっている様子。
さらに陸上部は、今回は部全体で勝ち取った箱根への切符ということでさらにフィーバー。
短距離の選手までも熱い思いを語ってくれました。
また、黄土色のたすきにもビックリ!今回新たに用意されたのは、なんとシルク地。
女子美術大のお手製でかなりの豪華版です。
ともかく選手をはじめ、五十嵐コーチそして学校全体がパワーにあふれています。
箱根への意気込みを感じました。ガンバレ国士館!

   真新しいタスキを掛けてご機嫌!?の五十嵐コーチ     練習前のミーティング

●12月24日(水) クリスマス・イブ 快晴 藤咲あかね

クリスマスだというのに、汗をかくほど暑かった今日は、
駒大の隠し玉、監督いち押しの田中宏樹選手にインタビュー。
マイちゃんが出迎えてくれた寮の中で話を聞きました。
なかなかの好青年の田中君。要チェックです!
午前10時30分、寮の前の広場に陸上部員が次々と集まって来て、
練習開始。総勢50人程の選手たちの姿は圧巻でした。
ウォーミングアップの後、大八木助監督の話を真剣に聞く選手達。
そしてそれぞれの練習にと、走り出して行きました。
明日まで授業があって大変だということですが、
みんな体調も万全で、あと9日と迫った本番に向けて調子も上々といった
様子でした。
3連覇なるか!!☆駒沢大学☆

          

●12月26日(金)晴れ/武藤麻里

往路のゴール地点、芦ノ湖へ下見に。
お天気はいいものの、やっぱり風はひんやりと冷たく感じます。
手袋と帽子が欲しくなります。
観光遊覧船を始め、あちこちに箱根駅伝歓迎の垂れ幕を発見。
もちろん売店には箱根駅伝限定ビールが。
また残りあと1週間ということで、ステージの設営が行なわれていました。
当日には一体どの学校がこのステージに上がるのでしょうか

     


●12月29日(月)晴れ /藤咲あかね

区間エントリーが発表になった今日は夕方5時から「カウントダウン箱根駅伝・ガンバレ!世田谷U」の生放送。
日本橋三越本店1F中央ホールで行われた「大会直前トークバトル」の会場から、
レポートを入れました。
はじまる1時間以上前にもかかわらず、会場には沢山の人。
パネル展示の前にも人だかりが出来るなど、箱根駅伝の人気の根強さを改めて感じました。
ステージ上には、駒沢大の大八木助監督、国士舘大の五十嵐コーチの姿も。
他にも幾つかの大学のコーチや監督などが来ていて、区間エントリーを見ての感想や、
現在の調子、作戦など、またお互いに様子を探るような会話もあったりして、とても楽しいトークバトルが繰り広げられていました。
イベント終了後、大八木助監督にご挨拶。
今日のエントリーで補欠に名前が入っていた3年生の田中君。
「補欠なんですか?」と尋ねると「いやいや、使うよ!」といつものように、
ステキな笑顔で答えてくれました。
会場には、今年初めて出来た持ち回りの優勝杯と優勝旗。
優勝杯には今まで優勝した79校の名前が刻まれていて、今回優勝する大学が初めて手にすることができます。
さあ、どこの大学がこの栄えある優勝杯を持ち帰るのでしょうか!?
本番まで、あと5日です!!

          


●12月30日(火)晴れ/藤咲あかね

本番前、最後のご挨拶をしに農大「青雲寮」へ。
練習が終わって一息、お昼寝中だった前田監督、起こしてしまってゴメンナサイ(^_^;)        
今のチーム状態を尋ねると「実は予選会の前の方がムードは良かった」という答えが。
箱根に出ることを目標に走ってきた選手達にとって、出場が決まった今、
実は少し目標を見失ったような空気があって、ここをどう乗り切るかがポイントなんだそうです。
出ることが全てではなく、勝つことを目標に。
監督、キャプテンの仕事はどうやら、本番まであと2日と迫った今、
選手達のメンタルな部分にあるようです。
スタート、ゴールの大手町でお会いしましょうと、約束をして帰ってきました。
もう、祈るしかない私達です。


●1月2日(金)晴れ/藤咲あかね


皆さん、明けましておめでとうございます!
いよいよ箱根駅伝、スタートの朝を迎えました。
6時過ぎに、大手町読売新聞本社前に到着。
まだ夜が白々と明け始める時間にもかかわらず、集まった関係者、報道陣、観客など、
合わせるとなんと約300人!!
この時間から、大手町は熱気に包まれています。
空が青くなり始めた頃、選手控え室のあるビルから農大キャプテン山内君の姿が。
「おはよう!調子はどう?」と声を掛けると、さわやかに「いいっす!!」と
答えてくれました。
「緊張してる?」と聞くと「いや、大丈夫です」と言って、
ビルのそばの歩道で軽いウォーミングアップをはじめました。
大事なスタート1区を走るエース、イケメン山内君の笑顔を見て私もちょっとほっとしました。
スタート前に仲間と談笑していた駒大の1区を走る太田君。
人込みで話し掛けられなかったけれど、リラックスした様子はさすが王者駒大の余裕を感じます。そして、農大の前田監督。「選手よりも、自分の方が緊張しているよー」と言いながらも、
選手達には「とにかく悔いのない走りをして来い。言い訳はきかないぞ!」と
話したということです。

「いいスタートをしてつないでくれれば」という前田監督の言葉通り、
8時ちょうどのスタートのピストルの合図とともに、山内君は気持ちのいい青空の大手町を颯爽と走り出して行きました。
芦ノ湖のゴールまで、どんなドラマが待っているのでしょうか。
そして、結果は・・・??

      


●1月2日(金)晴れ/武藤麻里

とうとう2004年の箱根駅伝が始まりました!
お昼過ぎの気温はだいたい5〜6℃、
例年に比べて気温が高かったのではないでしょうか。
かなり早めに現地入りしたのに、芦ノ湖の周辺は大渋滞。
おまけに駐車場はどこも満車で苦労しました。
とにかく1週間前の下見の時には考えられないほどのフィーバーぶり。
各大学ののぼりと応援があちこちで聞こえてお祭りムード一色です。
また沿道は応援のお客さんがびっしりで歩くのがやっとでした。
一般の応援の人達がこんなにたくさん来ているのには驚きました。
そうとう早くから場所を取っていなければ、選手の姿を実際に確認できません。
だから余計に駒沢大学が最初にやってきた時はいつ来るのかドキドキしました。
「駒沢来たよー来たよー」という声と「ウォー」という歓声。
そしてゴールに打ちあがる花火。とにかく感動的でした。
これは会場でないと味わえない雰囲気でしょう。
明日はどんなレースが展開するのか!もう待ちきれません。

     


●1月3日(土)晴れ/藤咲あかね

箱根駅伝、復路がスタートして数時間。
駒大の独走は続いています。農大は厳しい順位ながらも、必死に走る選手達。
ゴールのレポートの為にお昼前に局を出発して、大手町へと向かいます。
昨日のスタートの時よりも更に膨れ上がった観衆の中、報道スペースにて今か今かと駒大のゴールを待ち、スタートから11時間7分51秒、大歓声の中を駒大の糟谷君がゴール。
駒大が完全なる総合優勝を飾りました。
とにかく、選手達の喜びようはものすごくて、監督や選手を次々と胴上げしていました。
嬉しそうだったなぁ。
そして、順番にゴールを待つ大学の中に農大の選手達を発見。
昨日、今日と走り終わった選手達はみんな達成感からなのか、とても明るく、
もう既に「来年は違う区を走る!」とか、「もう卒業だけど、来年もコイツらなら絶対出てくれますよ!」といったことを、たくさん話してくれました。
6区の山下りを走った渡辺君が足を引きずっているので、心配して聞いたら、
走っている時から既に筋肉痛だったそうで、箱根の山のキツさを改めて感じました。
松葉緑色の襷、一度も途切れることなくつないで、復路は11位と大健闘だった農大。
ゴールの後は場所を移動して、応援団からのエールを監督、選手みんなで受けていました。
前田監督は少し疲れた様子でしたが、きっと暖かく選手達を迎えて、そして来年へとつなげる
大切なものを残してくれたこととだと思います。

箱根駅伝の放送をする。と言われたのが本番の約1ヶ月前。
ほとんど知識のなかった私に、監督、選手、関係者の皆さんはいつも暖かい真摯な対応をしてくださり、本当にたくさん助けていただきました。
本当に本当にありがとうございました。
監督や選手の皆さんと同じように、私も今、ものすごく充実感にあふれています。
そして、ラジオを聴いて下さって、応援してくださった皆さん、本当にありがとうございました!箱根駅伝という大役ではじまった2004年、今年も頑張ります。
これからもよろしくお願いします!!

        


●1月3日(土)晴れ/武藤麻里

箱根駅伝復路。今日は大手町のゴールへ。

昨日は芦ノ湖の人出に驚きましたが、こちらは規模が違う。
ビルの上からも眺めることができるのだから、環境も違います。
広すぎる分、観衆のはじからはじまで全部回れませんでした。
ゴール地点では、今まで走ってきたすごい選手たちが間近にやってきます!
選手たちがゴール後、意外に元気に話したり普通にしているのに驚きました。
そんなスターたちをすぐ脇で見て感動。
みんな達成感からかキラキラしていてかっこいいのです。
試合の後、日体大の別府監督にインタビューしました。
昨日と違ってやや厳しい表情。
「順位は去年と同じだけれど、昨日の成績を生かせなかった悔しい気持ち」と語りました。
日体大の選手に限りませんが、この瞬間に味わった“悔しい気持ち”をぜひ来年に向けてバネにしてもらいたいと思います。
私はこの晩、体は疲れていたものの、素晴らしい瞬間を体験することができた喜びで
いっぱいでした。
選手の皆さん、監督、そして応援の方等々、大きな感動を本当にありがとうございました!

            


箱根カウントダウン